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つぼの話

「つぼ」についての基礎知識

-つぼきゅう禅のネーミングの元、“つぼ”って何?-

東洋医学では、人体の生命活動に欠かすことのできない物質として、「気・血・水」というものがあると考えています。

「気」は、大きな意味では生命エネルギー全体を指しますが、小さな意味では精神面に関するエネルギーをいいます。「血」は血液をさしますが、「水」は体液の総称です。
この、「気」と「血」がからだの中を循環しているとします。
人間の身体は、この気血の循環がスムースにいって、はじめて健康が保たれるのです。
病気になると、気血の流れがうまくいかなくなり、停滞するところができます。
この場所を「つぼ」といっています。

気血の滞っているところを刺激すると、流れがよくなり、健康体を取り戻すというのが「つぼ治療」です。 「つぼ」を押してみると、しこりがあったり、いたみがあったり、皮膚がくぼんでいたりします。 指圧、鍼(はり)、灸・・・など、つぼに刺激を与えると、効き目があるのは、はるか昔から知られていました。

人は経験でつぼを知り、それを生かしてきたのです。

経験が生んだ、東洋の医療法 「つぼ療法」

「つぼ」の発見は、偶然の重なりから生まれたと考えられています。

たとえば、身体のどこかに傷を受けたとか、火傷(やけど)をすると、別の古傷や持病が治ったり、軽くなったりしたのを、医者的立場の人が何度も経験したり、また、何かの拍子に手で揉んでいるうちに、もんでいる箇所よりも、離れた患部が気持ちよくなったりするのを、経験的に知って「つぼ」が認識されてきたのではないかと考えられています。
「つぼ」を医療に使う方法は、中国を中心とした東洋で発達しました。
経験で得た知識をそのまま生かすようにして、「つぼ」を押したり、もんだり、鍼をしたり、灸をしたりの医療法が確立されていったのです。

気血の通りみちが「経路(けいらく)」、「つぼ」は身体の反応点

中国医学では、
血液や体液を循環させる通り道  「経絡(けいらく)」
気血の流れが滞ることで経絡上に現れる反応点 を 「経穴(けいけつ)=つぼ」
と読んでいます。

経絡は14あり、その経絡の上にある「つぼ」は365あると言われています。

私たちの身近にある「電車」で経路(けいらく)と経穴(けいけつ)の関係を例えてみましょう。
電車に例えると、経路が「線路」、つぼは「駅」と解釈できます。

(※現在、世界(WHO)で公認されているつぼの数は、361箇所です。)

芭蕉の「奥の細道」にも登場したつぼ「足三里」

つぼは古くから一般にも知られていて、たとえば今でもよく耳にする「足三里」というつぼは、芭蕉の有名な「奥の細道」の巻頭にも出てきます。

これは、億州への長いたびに出かける前に、足三里に灸をしておこうというわけです。
芭蕉だけに限らず、江戸時代、長旅する者は必ず、三里に灸をして旅立ったそうです。
当時から足三里は「健脚のつぼ」として知られており、このつぼに灸をするのは長旅の準備ひとつと考えるほどの常識でした。

つぼのさがし方

つぼは外から見てもわかりません。
また、人によってつぼの位置はかわります。
図解を参考にその付近を指で押してみてください。
頭で考えるのではなく、身体で感じることが大切です。
図解の近辺を指で押してみて、しこりがあったり、痛みがあったり、皮膚がくぼんでいるところ、
あるいは気持ちのいいところ、それがつぼです。

男女別養生つぼ -これだけは覚えていただきたい養生つぼ-

男女別、これだけは覚えて欲しい「つぼ」のご紹介

男性は、「足の三里(あしさんり)」
女性は、「足の三陰交(さんいんこう)」 

「つぼきゅう禅」は3日続けて1日休むのサイクルがポイントです。

男性「足の三里」|女性「足の三陰交」

症例別つぼ図解

気になる症状の図解をクリックすると、画像が拡大表示されます
腰痛 肩こり
貧血症
不眠症
夜尿症
心臓を強くする 膝の痛み
不感症 疲労 更年期障害 五十肩 むちうち
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